グランドキャニオンへの旅行情報

グランドキャニオンとは

グランドキャニオンは、アメリカ合衆国アリゾナ州にある谷です。コロラド川による浸食によって数千万年かけて今の様な峡谷になったのだそうです。
一般的に日本人の旅行者の多くはラスベガスからの日帰りか、グランドキャニオンに一泊する程度の短期間の滞在で、サウスリムのビューポイントから景色を眺め、ヘリコプターツアーで上から眺めるという観光の仕方をする方が多いようです。もし、時間が許すようであれば、トレイルを歩いて谷底まで降りるのもオススメです。

サウスリム、ノースリム、ウエストリム

グランドキャニオンは、サウスリムとノースリムに分かれています。一般的にサウスリムに行く方が多いです。というのも、サウスリムから眺めると太陽を背にして対岸を眺めるので、太陽に照らされて明るくなっているところと、影になっているところがあり、立体的に見えるのですが、ノースリムから南側を見ると全て影になって見えるので、立体的に見えず、グランドキャニオンの醍醐味が失われてしまうからです。
それでは、なぜ、ノースリムに行く人がいるのかというと、トレッキングをするのに最適だということだからだそうです。ですから、長期間、グランドキャニオンを楽しみたいという方には向いていますが、多くの日本人旅行者には向いていないと言えます。
さて、ではウエストリムというのは何なのかというと、実は厳密にはウエストリムはグランドキャニオンではありません。グランドキャニオンというのは、グランドキャニオン国立公園のことを言いますが、一般的にウエストリムと呼ばれているところは、国立公園内ではなく、一般的なアメリカの法律に縛られないインディアン居住区の中にあります。では、グランドキャニオンではないウエストリムに行くメリットは何かと言うと、ズバリ、法律に縛られていない為にグランドキャニオンではできないことが体験できるということです。具体的には、ヘリコプターで谷底まで下りてバーベキューをしたり、絶壁に手すり等がなく自然なままの荒削りな景観が楽しめる。また、スカイウォーク(Skywalk)と呼ばれる床面がガラス張りのU字型の通路から足下に広がる谷底を眺めることができるというスリル満点な体験もできます。また、ラスベガスから距離的に半分程度なので、時間的に余裕がない方にもオススメです。
つまり、景色だけを楽しみたいならサウスリム、様々なアクティビティーも楽しみたいならウエストリムと使い分けるのが良いと思います。

グランドキャニオンへの行き方

ロサンゼルスから空路
ロサンゼルスからグランドキャニオンへの飛行機は基本的にはツアー以外では飛んでいません。ですので、ロサンゼルスから飛行機でグランドキャニオンに行こうとする場合は、ロサンゼルス発の日帰りツアーに参加するしか方法がありません。

ロサンゼルスから陸路
ロサンゼルスから陸路でグランドキャニオンに行くには、車と電車の2通りの方法があります。
車で行く場合は、レンタカーなどを自分で運転する方法とバスやツアーなどで移動する方法がありますが、いずれにしてもノンストップで約7時間の道のりです。食事やトイレ休憩などをはさむと10時間程度となります。ですから、レンタカーや自家用車で行く場合は運転手は2人以上いた方が良いでしょう。夏場は非常に高温になりますので、オーバーヒートしないように気をつけましょう。また、夜は街頭もなく対向車のライトが眩しく、運転しづらいので、なるべく明るいうちに移動するようにしましょう。

ラスベガスから空路
ラスベガスからグランドキャニオンへの飛行機は、有名なところでは、ビジョン航空とシーニック航空があります。どちらの航空会社も基本的にはグランドキャニオンへのツアー用の飛行機で、空いている席を販売している形をとっていますので、席数に限りがありますし、確実に予約できる保証はありません。しかも、ツアーとの組み合わせで購入する場合と比べて割高なので、両社のどちらかを使ってラスベガスから空路でグランドキャニオンに行く場合は、自分にあったツアーを探すようにするのが賢明です。例えば、往復の飛行機とラスベガスとグランドキャニオンでのホテルの往復がついて、グランドキャニオンでの宿泊日数が自由に選べるツアーなど柔軟性に富んだツアーもあります。
しかし、どうしても自分に合ったスケジュールでグランドキャニオンに行きたいと思うなら、”Grand Canyon Express”http://airvegas.com/という会社に問い合わせてみましょう。片道210ドルで飛行機の予約ができます。行きも帰りも1日4便あるので、あなたの希望に合った日程を組めるはずです。ただし、日系の旅行会社との付き合いはほとんどないようなので、直接英語でやり取りする必要があります。

ラスベガスから陸路
ラスベガスからグランドキャニオンへ車で行くと、約５時間の道のりです。途中、フーバーダムを見学することもできます。日帰りのバスツアーなどもありますが、せっかく車で行くならせめて一泊はしたいところです。このルートも夜の運転はさけた方が無難です。

ツアーの種類

ロサンゼルス発の日帰りツアー
ロサンゼルス発の日帰りツアーは、飛行機で往復するものです。ロサンゼルス国際空港近くのホーソーン空港から飛行機に乗り込み、直接グランドキャニオンに向かいます。グランドキャニオンでは、バスで各ビューポイントへ案内してくれます。ロサンゼルスからグランドキャニオンへの日帰りツアーを催行しているのは、サンシャインエアーという会社だけです。朝早くに出発し、夕方にはロサンゼルスに戻ってくるので、ロサンゼルスの夜を楽しみたいという方にオススメです。グランドキャニオン滞在時間は4時間もありますので、絶景を楽しむには十分な時間があります。また、行きと帰りの機内からはグランドキャニオンを空から楽しむ事もできます。

ラスベガス発日帰りバスツアー
ラスベガスからの日帰りバスツアーはいろいろな会社から出されています。英語のツアーもありますし、日本語がはなせるガイドがついてくれるものもあります。当然、英語のみのツアーの方が安いです。朝早くに出発し、夜10時頃にホテル帰着のものが多く、グランドキャニオン滞在時間が３時間程度あり、展望台からの絶景を楽しむには十分すぎる時間です。100ドル程度上乗せすればヘリコプター遊覧飛行を楽しめるツアーを見つける事もできます。このツアーは、アメリカの雄大さを体感でき、ツアーの料金が安くで抑えられるところが魅力です。

ラスベガス発日帰り空のツアー
日帰りの遊覧飛行のツアーは時間が限られている日本人旅行者に人気のツアーです。朝早く出発してお昼頃にはラスベガスに戻ってくるので、午後から夜にかけてはラスベガスを満喫したいという方には特にオススメです。行き帰りには空からフーバーダムやミード湖、コロラド川、グランドキャニオンを楽しめ、グランドキャニオンではたっぷり3時間の滞在時間を楽しめるのでお得感があります。

グランドキャニオンに宿泊するツアー
グランドキャニオンを本当に満喫したいなら、グランドキャニオンに一泊してトレイルを歩く事をおすすめします。展望台から眺めていただけでは実感できなかったグランドキャニオンの雄大さを実感する事ができます。一度、これを体験した人は、展望台から眺めるだけではグランドキャニオンのすごさは分からないと言います。時間的に可能なのであれば、ちょっと無理をしてでもグランドキャニオンに宿泊することをおすすめします。また、グランドキャニオン周辺には、アンテロープキャニオン、モニュメントバレーといった、自然の力のすごさを体感できる場所がたくさんありますので、そちらにも足を伸ばされることをおすすめします。

自分でツアーをアレンジする

以上に紹介したツアーはJTBのものです。こういった日系の会社を利用すると安心ではありますが、少々割高でもあります。もっと自分にあった旅をしたい。自分でスケジュールを組みたい。という方には、格安のツアーなどでホテルと航空券のみ予約をして、あとは、現地のツアーに直接申し込むなどして幅広い選択肢から自分に合った旅行をアレンジしてみてはいかがでしょうか？例えば、

まず、ホテル付きの航空チケットで格安のものを探します。

次に、以下の様な現地の旅行社からのツアーに申し込みをします。

エレファントツアー・・・ロサンゼルス発のツアーなどの予約や空港送迎など。ネット予約特典あり
シーニック航空・・・ラスベガス発のバス、ヘリ、飛行機などによるツアーを催行。
グランドキャニオンエクスプレス・・・ラスベガスとグランドキャニオン間のフライトを自由に予約できる。一日四往復している。

このような旅行社からのツアーの申し込みは、インターネットとクレジットカードがあれば簡単に申し込めますし、大概のツアーはホテルまで迎えにきてくれますから、安心です。ある程度の人数（6人くらい）がいるなら、バンやヘリコプターを貸し切りにしたりすればかえってツアーより安くすむ場合もあります。

チャーターの例

シーニック航空でヘリコプターを貸し切る場合
シーニック航空の催行するヘリコプターツアーは、全部で３つのツアーがあります。このヘリコプターは6人分のツアー料金で貸し切りにできます。最低人数、最大人数の制限はありません（もちろんヘリコプター1機には6人しか乗れませんが）。
例えば、2013年12月現在であれば、ヘリコプターの貸し切り１機につき $2,874.00 です。
７名以上になりますと、ヘリが２機必要になります。２機使う場合は料金は単純に２倍で $5,748.00 になります。
ヘリが１機増えるごとに $2,874 の追加料金が発生するということになります。

グランドキャニオンに宿泊する

グランドキャニオンエクスプレスでラスベガスの往復の飛行機のみを予約して、グランドキャニオンのホテルを自分で予約して、好きなだけグランドキャニオンに宿泊するのも良いでしょう。
グランドキャニオンって行って展望台から眺めただけでは、その魅力の一部しか味わえません。やはり現地に滞在してトレイルを歩くとまったく違います。谷底に少しでも下りていけばグランドキャニオンの両方の谷がぐんと立体的に見えます。地層の色が変わっていって、何億年も前の大地を踏みしめている感動も味わえます。
こんな体験をしたいなら、せめてグランドキャニオンに一泊するべきです。朝の日の出、夕方の日の入りの時刻に刻々と表情をかえるグランドキャニオンを見られるのも、そこに宿泊している人だけです。

グランドキャニオンのホームページからホテルの予約が可能です。El Tovar Hotelが一番充実しているので、オススメです。